少年野球の紅白戦で、
自分ともう一人の父コーチが采配をすることになりました。
普段、外から試合を見ていると、
「あの場面は、こういう采配じゃないのかな?」
と思うことも正直あります。
ところが、いざ自分がやってみると――
これが、まったくできない。
守備では、
バッテリーの様子、内野と外野の位置、ランナーの動き。
同時にいくつものことに目を配らなければなりません。
攻撃では、
一球一球サインを出し、
どうすれば点につながるかを考え続ける。
頭では分かっているつもりでも、
実際はあたふたしてしまい、
その迷いが選手に伝わり、
結果としてパフォーマンスを引き出せていない。
「監督って、こんなに大変なんやな」
たった60分でしたが、
それを肌で感じた、とても濃い時間でした。

この経験を、経営者としての自分に置き換えてみました。
弊社で本当に頑張ってくれている
営業部長・清水の力を、
自分はどれだけ活かせているのだろうか。
元メーカーの製造統括で、知識も経験も豊富。
人あたりがよく、お客さまからも信頼される。
そして、誰よりも早くお客さまの元へ向かう男。
いいところだらけの存在です。
それでもふと、
「自分以外が上に立てば、もっと活かせるのでは?」
そんな考えが頭をよぎりました。
そう思った時、
問題は清水ではなく、完全に自分だな、と。
このままではいけない。
もっと成長しないと、人の力を引き出せない。
そう思い、頭に浮かぶ限りの
キーワードをノートに書き出しました。
そして、今回の気づきをそのまま清水にも伝えました。
外から見るのは簡単。
やってみて初めて分かることがある。
少年野球から、また一つ、
大事なことを教えてもらいました。